6月12日にはTwitterでニューシングルのセンターを務めることをファンに報告した。(藤崎未夢Twitter @miyu_miyu_NGT48より)
7月22日(水)にリリースされるNGT48の5thシングル『シャーベットピンク』。研究生にしてセンターに大抜擢されたのが藤崎未夢だ。一体どんなメ
ンバーなのか!? AKB48グループを長年取材しているライターの犬飼華氏が、その人となりを綴る。
7月22日、NGT48の5thシングル『シャーベットピンク』が発売される。一昨年10月発売の『世界の人へ』から約1年9カ月ぶりの発売となり、レコー
ド会社はユニバーサルミュージック内のEMI Recordsに移籍し、グループとして再出発を図ることになった。
今作はグループ初となる全員選抜。先輩後輩関係なく、在籍30人全員がフラットな状態でシングルを歌う。そのセンターに抜擢されたのは、研究
生の藤崎未夢だった。
この新潟県新潟市生まれの19歳は、全国的にはまったく無名。それどころか、48グループのファンにすらほとんど認知されていないといってよい。
そんな彼女がなぜ大役を任されたのか、紐解いていこう。
私は彼女を一度だけ取材したことがある。今年2月のことだ。
1月18日、TOKYO DOME CITY HALLでNGT48は選抜メンバーコンサートを開催した。このコンサートに出演するメンバーは、前年12月に行われた合宿
によって選抜された。
1期生も研究生も参加したこの合宿、コンサート当日にその模様が映像で披露されたのだが、内容はかなり過酷なものだった。歌唱指導は菅井秀憲
氏。ハロプロ、AKB48、PRODUCE 101 JAPANなどへの指導で知られるボイストレーナーで、その指導っぷりは参加者ばかりか視聴者まで恐怖を感じさ
せることでおなじみだ。
そんな歌唱指導とダンス指導をクリアした16人にコンサート出演のチャンスが与えられることになっていたのだが、藤崎はコンサートのセンター
を任された本間日陽の横で参加することになった。研究生ながら3トップの一角を占めたのだ。コンサートに出演できない1期生もいた。藤崎は並み
いる先輩をごぼう抜きしたわけだ。
この未知の研究生はコンサートで輝きを放っていた。名前をうっすら知っていた程度だったが、長身から繰り出すダンスが魅力的だった。きっと
経験者ではない。だが、スキル不足を補おうとする溌溂さが気を引いた。私はすぐさま取材を申し込んだ。
藤崎はアイドルが好きだった。初めて両親に買ってもらったCDはモーニング娘。で、祖母の家の床の間を即席のステージにしてアイドルごっこに興
じていた。興味の対象が48グループに移ると、特にAKB48の板野友美を推すようになった。小学校の頃、あまりにハマりすぎて親に怒られ、“AKB48
禁止令”を出され、1年間AKB48から離れざるを得なかった苦い経験もある。
禁止令がとけると、小嶋真子を推すようになった。2015年、地元・新潟市にNGT48が結成されると知って、喜び勇んで1期生オーディションを受けた。
しかし、あえなく最終審査で落選。悔しさを胸にしまい込んで、古参ヲタになる道を選んだ。
劇場公演やイベントに通っているうちに、すっかりNGT48の虜になっていた。最大の趣味はアイドル鑑賞。いつかメンバーになりたいという気持ち
はあったものの、具体的に何をすればいいかわからず、親からダンスレッスンを勧められても何かに取り組んだわけでもなかった。
学校ではおとなしく過ごしていた。まじめに机に向かい、中学では茶道部に入った。運動が苦手で、活動が楽そうだったからだ。まじめだからか、
部長に推挙されている。
性格は人見知り。高校に入っても友達ができず、弁当を一人で食べる時期が続いた。親から「友達できた?」と聞かれるのが苦痛だった。そんな
中、アイドル好きの同級生を見つけ、ようやく自分を開放することができた。NGT48のイベントを観に行っていたのは、その同級生と、だ。
高校は進学校だった。高2の2学期、「第3回AKB48グループドラフト会議」が開かれることを知った。同級生は大学進学に向けて準備を始めていた。
本当はアイドルになりたかったが、先生には「小学校の先生になりたい」と、本心を言い出せずにいた。
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Source: 地下帝国 – NGT48
Source: NGT48まとめ×2