――アイドルとしてのキャリアは15年目へ突入。そしてまもなく30歳を迎えます。
正直、ここまでアイドルを続けていると思っていましたか?
柏木:ぜんぜん思っていなかったです。中学3年生でAKB48のオーディションに合格した当時、
「アイドルとして活動するのは高校の3年間くらいかな」と思っていたので(笑)。
AKB48の先輩やほかのメンバーを見ても、遅くても20代後半には次の道へ進んでいるので、
私が実際、30歳になるのを考えると驚きますね。
ただ、誰かに「続けてくれ」と言われたりやらされているわけでもないし、純粋に辞めたいと思うことがなくて。
後輩メンバーやグループの新陳代謝を考えると「辞めた方がいいのかな」と思うときはありますが、
自分から「辞めたい」と考えたことは一度もないんです。でもせっかくここまで続けたからには、
誰もやっていないことですし、今ある気持ちを大切にしたいと思っています。
――2019年11月、柏木さんが28歳の時に音楽特番で「30歳までAKB48を卒業しません」と発表しましたが、
あえて公言した理由はなんですか?
柏木:本当はめちゃくちゃ迷いました(笑)。「30歳まで辞められない」という不安よりは、
わざわざ音楽番組で言って「誰が興味あるんだろう」と葛藤もあったから。ただ、ファンのみなさんから
「もうそろそろ卒業するんですか?」とか「辞めないでください」という声もいただくことがあって…。
だったら30歳までは約2年あったので、ファンの方にとってはその期間は卒業しないと
安心して応援していただけた方が楽だろうなと考えて発表しました。
でも正直、もう少し叩かれるだろうと思っていました(笑)。批判や悪口はゼロではなかったけど、
それ以上に「応援しています」「新しい道を切り開いてください」といった声がたくさん届いて…。
今では、言ってよかったなと思っています。
――ほとんどのアイドルの方が30歳前にグループを卒業をしていますが、
アイドルの定年についてどのように考えていますか?
柏木:私自身も30歳に近づくにつれて年齢を意識しましたし、ほかのアイドルの方がこの年齢になると
「辞めたい」とか、方向転換をしたくなる気持ちも分かります。でも、私みたいに「まだやりたい」と
思っている方もいるでしょうし、ファンの方も「年齢を重ねたら応援しません」という人ばかりではなく、
続けてほしい方もいると思うので、お互いの思いがマッチしているのであれば、
年齢を気にせずに続けられるようになれたらいいなと思うんです。
少なくともAKB48では私が最初に30歳になるので、おこがましいですが、そこは私が変えられたらいいなと。
最初にやる人はきっと「30歳までアイドルとか必要ない」とか批判も浴びると思うんです。
でも私はあまり気にしないし、もう何を言われるにしても慣れているので(笑)。
後輩の中に「長くアイドルを続けたい」と思っている子がいるならば、続ける選択肢を残してあげたいし、
アイドルがずっと続けられるお仕事になればいいと思うので、そんな姿を見せていきたいです。
■アイドルファンだったからこそ身についた批判への免疫力
――「何を言われるにしても慣れている」ということですが、そう考えられるようになったのはいつからですか?
柏木:元々アイドルが好きで、ファン側でファン同士の会話を見ていたからですかね。
どんな人気グループや人気メンバーにでも、一定数批判や悪口を言う人はいるもんだと知っていました。
AKB48に入って、言われる立場になってもその免疫があったので、「私も言われるようになったんだ」という感じで、
もちろん「ひどいな」と思うことありましたが、あまりへこんだりすることはなかったです。
批判する人たちはもし私がアイドルを辞めても喜ぶわけではなく、私の話をしなくなるだけだと思っているので、
マイナスの意見は取り込まないようにしています。落ちこむよりも応援してくださるファンの方を信じて、
恩返しのために気持ちを使いたいと思います。
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Source: SKEまとめもん