新型コロナ感染拡大で、苦境が続く飲食業界。AKB48元メンバーでタレントの内田眞由美(27)が経営する東京・新大久保の焼き肉店も度重なる緊急事態宣言で休業や時短営業を余儀なくされ、自身の給与を返上する月もある。それでも弁当販売やクラウドファンディングなど新たな工夫を重ねてしのいでいる。AKBの「第1回じゃんけん大会」優勝者として知られる元アイドルの奮闘ぶりに迫った。
■自らと母の給与返上も雇い止めはせず■
内田が2014年に開業した「焼肉IWA」。AKBの公演映像も観賞できる人気店だが、1年以上にわたり新型コロナの打撃を受けている。
「売り上げは7、8割減。私と母の給与を返上した月が何度かありました」。コロナ禍以前は深夜0時まで営業していたが、東京都などへの3度目の緊急事態宣言が再延長されている現在は週2日ほどに限り午後4~8時で時短営業している。
20代で5000万円の借金をして始めた本気のビジネス。10人以上いるアルバイトはAKB元メンバーや、別のグループで活動する現役アイドルもいる。借金返済や賃料の支払いがあるが、彼女たちの生活のためにも雇い止めはしていない。
■ネット通販、メッセージカード「お客さんを楽しませたい」■
休業要請に伴う協力金は「申請が複雑で時間がかかるし、正直、足しにはなっていない」。〝苦肉の策〟として昨年4月からネット通販に進出し、焼き肉セットなどを販売。同5月からはカルビやハラミなどを使った弁当の販売も始めた。
今年4月にはクラウドファンディングで支援を呼びかけ、目標とした70万円に到達した。現在は20万円を目標に2度目の実施中。「皆さんの応援が支え」と感謝した。
〝アイドル店員〟とトークができることも店の特徴だが営業が制限されているため、「少しでも喜んでもらえれば」と有料でメッセージカードの送付サービスも始めた。
酒類提供自粛の要請は守っている。酒類は売り上げの多くを占め、要請に応じない店もある。「ずるいなとは思うけど、安全のためにもしたくない」。東京などでは宣言が20日に解除され、まん延防止等重点措置に移行する見通し。時短営業の要請は続くが、酒類提供は解禁する案が浮上している。「飲めなくて悲しそうな表情のお客さんは多く、早く飲ませてあげたい。店としてもその方がありがたい」と緩和を願った。
「コロナ禍だからこそ新しく挑戦できたこともある。お客さんを楽しませることが私にできること」。人を明るくするアイドル魂と、じゃんけん大会で証明した勝負強さで困難を乗り切る。
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Source: 地下帝国-AKB48まとめ