まずは「日向坂で会いましょう」収録の２日前。

若林君から一本の電話。

「日向坂が紅白決まったから次の収録で何かお祝いでもしようと思うのだけどどうだろう？」

そんなご提案を受け、ああでもない、こうでもない、と議論をした結果・・・・

写真をプリントできるケーキを御届けしよう！！

ということになりました。
（なぜおじさん２人でこの発想になったかというと以前若林君が書いたコントにそんなくだりがあったからです）

果たして２日前の今から動いて間に合うものか？？
どんなデザインにするべきなのか？？

おじさん２人では埒が明かないな・・そう思ったものの我々にはおじさんの友達しかいません。
いや、そもそも友達もいない！
そんな時に巻き込んだのは仲の良い番組のスタッフさん。
３人でみんなの仕事の合間にＬＩＮＥ上で議論を重ねた結果

「番組の名シーンを切り取った写真がいいのではないか？？」

という結論に至りました。
バンジーか？駅伝か？運動会か？
ああ、全部面白かったよね！　そういやあの時の収録はああだったこうだった！
次回が無い時ほど話はずれていくものです。

最終的に決まったのがＢＢＱロケ時の階段にいる写真！！
あの時のみんなが楽しそうでよかったよね！という。
このあたりで一旦若林君は仕事で連絡が取れなくなります。

そこからスタッフさんと僕で議論を重ね・・・
入れる文字の文言、色合い、ケーキの大きさ
いちごの数、星の数、階段にいなかった人の取り扱いなどを決めて・・・
（ですので、「小坂さんの写真が大きい問題」に関しては完全に若林君の判断ではないです、勝手な僕とスタッフさんの遊び心）

とりあえずかなりギリギリの状態でケーキ屋さんを探し、データを送り、ギリギリ収録当日朝にできることに！
間に合った！

当日、誰かがケーキ屋さんに取りにいかないといけないのですが
私はスッキリの生放送があり
スタッフさんも収録準備があり
動けるのが若林君しかいませんでした。

原宿の街を朝からおじさんが１人で歩き、着いたと思ったら

「崩れちゃうから２人で来てくださいって言いましたけど大丈夫なんですか？」

と強めに怒られて手を真っすぐにしてケーキを揺らさないようにして
往復１５分ほどかけて原宿を１人で歩いて車に無事到着。

スタジオまで車で向かうわけですが、ここでまた彼を迷わせることになるわけです。

「若林君、絶対に絶対に落とさないでね！くれぐれも、崩さないようにね！！」

お笑い芸人に「絶対〇〇するなよ」は「〇〇しろ」という意味になるのです。
迷いに迷った結果、彼は用賀を降りたあたりからケーキをおさえていたシートベルトをそっと外してみたそうです。

ということで無事に？スタジオまでたどり着いたケーキ。
両手でうまいこと運びながらこっそりとメンバー楽屋へ。
あくまでも収録とは関係なく、ただのお祝いということで
スタジオでどーんと出すとかでもなく、楽屋にこっそり置いておくことに・・・・。

ということでミッションは見事達成！
ということなのですが・・・・。

謎の大きな箱を楽屋に置いておいてところ・・・なんと、誰もそこに触れずに時間が経ってしまったそう。

しびれをきらしたスタッフさんが、箱をあけるように！！と指示をして
ようやくそこにいるメンバーだけで箱を開けてもらうことに。

我々の２日前からのドタバタが身を結ぶ瞬間！
おじさんが大きな箱を崩さないようにもって原宿を朝から歩いたことも
みんなで文言を精査したことも
全てこの瞬間のためだったのです。
本当に紅白おめでとう！！！その気持ちが伝わればいいな！！
（スタッフさんがスマホでその瞬間を撮影していたので後で確認することができました。）

箱を開けた皆さんのリアクション・・・

「おお、おおお・・・・」

わあ！なんかケーキからの情報が多すぎて、リアクション困らせている！！！

「あれ・・・なんかまた若林さんなんか贔屓してません？？」

ああ！裏目に出た！！面白になるはずが！！

そこからゆっくりと皆さんが情報を把握して、ゆっくりと喜んでいただけました・・・。

ということで小坂さん写真が大きいという判断は先生の意図ではないので、皆さんご安心ください。
戸惑わせてしまったファンの皆様申し訳ないです。
そして！！次回の日向坂で会いましょうの企画のネタバレではありませんのでご安心ください。
全く関係ないです！

先生と後日行われた反省会では「慣れないことをするもんじゃないな」という結論に至りました。
あと、お祝いごとはシンプルが一番。
（もっとわかりやすいケーキにわかりやすい写真に、紅白おめでとう！どーん！でよかったのだね）

ともあれ、日向坂４６の皆様紅白決定おめでとうございます。

引用元：佐藤満春 公式ブログ