乃木坂46の中心的存在として愛されてきた久保史緒里（24）が、2025年11月26日と27日に横浜アリーナで開催される卒業コンサートをもって、グループを卒業することを公式に発表しました。この知らせは、乃木坂46公式サイトと本人のブログを通じて伝えられ、瞬く間に大きな話題を呼びました。

久保は自身のブログで「6歳からアイドルが大好きだった私が、15歳で大好きな乃木坂46になることができ、夢だったんじゃないかと思うほど素敵な9年間を過ごさせていただきました」と心境をつづり、これまで支えてくれたファンや仲間、スタッフへの感謝を惜しみなく語りました。彼女にとってアイドル活動は単なる夢の実現にとどまらず、自身を育て、人生を豊かにしてくれた大切な時間だったことが伝わってきます。

卒業という選択に至るまでの背景には、深い葛藤と強い愛がありました。久保は「乃木坂46を好きすぎる私が、私自身を客観的に見た時に、卒業するタイミングは今だって。そんな声が聞こえました」と明かし、グループへの愛情が強すぎるがゆえに、新たな道を選ぶ勇気を持ったとしています。「今を逃してはならない」と語るその言葉には、未来を見据えた強い決意と覚悟が感じられます。

2001年7月14日、宮城県に生まれた久保史緒里は、地元から乃木坂46のメンバーとして全国に羽ばたき、やがてその存在感を確立しました。彼女は歌やダンスだけでなく、女優としても活躍の場を広げました。2022年公開の映画『左様なら今晩は』では初主演を務め、堂々たる演技で注目を浴びました。さらにNHK大河ドラマ『どうする家康』（2023年）や映画『リバー、流れないでよ』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』など、多彩な作品に出演。舞台『天號星』や配信ドラマ『連続ドラマW 湊かなえ「落日」』でも観客を魅了しました。

2023年7月には待望の1st写真集『交差点』を発売。大きな話題を呼んだその一冊は、タイトル通り「人生の選択と交差点」をテーマにしたような内容で、今回の卒業という決断とも不思議なつながりを感じさせます。写真集で見せた彼女の表情は、等身大の女性としての一面と、アイドルとしての輝きを兼ね備えたものでした。

乃木坂46の一員として駆け抜けた9年間は、決して平坦なものではなかったはずです。人気メンバーとして注目を浴びる一方で、プレッシャーや悩みもあったでしょう。しかし久保は、そのすべてを力に変えてきました。その真摯な姿勢はファンの共感を呼び、支えられる存在として多くの人の心に刻まれています。

卒業後の進路についてはまだ明確には語られていませんが、これまでの活動実績を見れば、女優としてのさらなる飛躍が期待されます。舞台、映画、ドラマと幅広い表現に挑戦してきた彼女は、間違いなく新しいフィールドでも輝きを放つことでしょう。また、その透明感あふれる存在感は、芸能界だけでなく様々な分野でも需要があるはずです。

横浜アリーナでの卒業コンサートは、9年間の集大成として開催されます。ファンにとっては別れの寂しさを感じる一方で、これまでの活動を振り返り、未来を祝福する場にもなるでしょう。乃木坂46の楽曲と共に刻まれてきた思い出、そして久保史緒里という存在が放つ最後の輝きが、数万人の観客の心を震わせることは間違いありません。

「ありがとう」の言葉で締めくくられた彼女のブログ。その一言には、数え切れない感謝と、これからの未来に向けた希望が詰まっています。久保史緒里の卒業は、乃木坂46にとって大きな節目となり、同時に彼女自身の新しい物語の始まりでもあります。

アイドルとして夢を追い続けた少女が、今度はひとりの女性として、そして表現者として新たなステージに立つ。その瞬間をファンは心から祝福し、これからも彼女を応援し続けるでしょう。

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