アイドルライターの高山登氏は「アイドル戦国時代といわれる時代に入って、各グループがファン獲得の競争を激しくする中、高齢者のファンも大きな顧客層になって、夢中になる60~70代のファンも増えている」という。
10年ほど前からアイドルグループが数えきれないほど生まれて「アイドル戦国時代」と呼ばれるようになって以降、一部ファンによるストーカー化が問題となってきた。これは昔、テレビでしか見ることのできなかったアイドルが“会える”商法を主流にしたことも大きい。
いまはアイドルの活動期間が長く、卒業できないファンがいます。15年前に40代後半だった男性が、アイドル戦国時代をずっと追っかけたら60代。特にキャバクラなど水商売で遊ばないタイプがアイドルにのめり込むと、疑似恋愛に免疫がなく、ストーカー化しやすいところもあります」
水商売の世界は、疑似恋愛の提供ともいわれる。酒の席と割りきって遊ぶ人たちだけでなく、店に通い詰めた男性が、ホステスの女性を「俺の彼女」と呼んだり、ホストクラブでお気に入りホストを「付き合っている彼氏」と呼ぶ女性はいる。
それと似て、会いに行ったりSNSでメッセージを送ったりできるアイドルを、まるで恋人のように錯覚するファンが出てくる。それがトラブル化の発端だが、アイドル側もその商法をやめることはしない。
AKB48は「恋愛禁止ルール」を打ち出し、それに続くかたちでタブーとなっていたアイドルの恋愛も、いまでは結婚や妊娠をしてもファンから祝福を受けるパターンはある。Negiccoの場合、結成が2003年と古く、メンバーの年齢的にも疑似恋愛からの脱却が良策だっただろう。
売り出すための戦略が多様化していても、アイドルの人気取りの基本軸は疑似恋愛だろう。ファンのすべてが路線の変化を許容しているわけでもないのは、2017年の人気投票イベントの開票時に結婚宣言をして批判を浴びたNMB48の須藤凜々花の例もある。
「ただ、事件化しているから大きくなっているだけで、こういう話はまったく珍しくなく、高齢ファンが怖いというのはよくアイドルから耳にする話」
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Source: SKEまとめもん